税理士 大阪の情報交換を行いました
時価総額は、料理屋のメニューの「時価」と同じで、需要と供給のバランスによって、刻々と変動する。
ここで注意してほしいことがある。
一口を6万円で買った人は、「喫茶店を600万円で買ってもいい」と思っているとは限らない。
むしろ、ほとんどの場合、少しでも高く売れればいいと思っているだけであろう。
「株式市場が600万円の値段をつけた」というのは、実際は、フィクションに過ぎない。
もちろん、現に存在し、儲けを出している企業の価値が、事業を打ち切って資産をバラバラに切り売りした価値の合計よりも大きくても、別に不思議ではない。
600万円は、ブック・バリューの1.2倍に当る。
そこに、市場が見出した、モノには還元できない会社の価値が込められている。
ROEに関しては、相当な理由がある。
ある企業のROEが高いことは、経営の質の高さ、すなわち、経営者の能力の高さを暗示する。
つまり、ROEの高い企業は、今後、年間利益が増えていくのではなかろうか、と考えられるわけである。
実際、バブルに踊った企業のROEは、次のようなプロセスで低下した。
80年代末の土地バブルのときも、90年代末のネット・バブルのときも、多くの企業が莫大な金額のエクイティ・ファイナンスを行った。
エクイティ・ファイナンスとは、企業が株を発行時価総額とROEは、ともに、株式会社を評価する基準としてしばしば使われる。
この2つはまったく種類の違う数値である。
ROEを算出する式には株価は現れない。
ROEは、決算発表から導かれる経営の効率性を表す数字である。
一方、時価総額は、株価そのものである。
むしろ、時価総額を小分けにしたものが株価だと考えた方がいい。
ROEは、株価とは無関係。
時価総額は、株価そのもの。
両方とも、その株を、今、買うべきかどうか、という判断に直接は結びつかない。
それでは、なぜ、投資の指標として使われるのであろうか。
たとえば、調達した資金を銀行に預金したら、ほとんど、利子はつかない。
利益は増えずに自己資本が増えるから、ROEは低下する。
ROEを維持するためには、調達した資金を使って、それまでのROEと同じだけの利益を生み出す必要がある。
逆に言えば、それができない資金調達は株主に対する背信である。
例の喫茶店の株価5万円が、バブルの波に乗って10万円になったとする。
時価総額は1000万円、もともとの自己資本の倍である。
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